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2021/03/01

試合レポート

■レッドロケッツ応援記  ~2/27 対KUROBEアクアフェアリーズ フレッシュなメンバーで逆転勝ちを収め、V Cupを好スタート!~

 V.LEAGUE・DIVISION1WOMEN 2020-21を3位で終えたレッドロケッツ。目標に掲げた日本一に届かなかった悔しさは残るものの、優勝した16-17シーズン以来となるトップ3に食い込み、確かな成長を感じさせる充実した戦いでもあった。
 次なるチャレンジの場は、2020-21 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN  V Cup。V1の12チームが6チームずつの2グループに分かれて予選ラウンドを戦い、各グループの上位2チームがファイナルラウンドに進出する。主催するVリーグ機構は「本大会は若手選手の強化育成、24年のパリオリンピックに向けた日本のバレーボールの強化を目的とした若手主体の大会」と謳っており、金子監督も「リーグ戦での出場機会が少なかった選手を積極的に起用していく」という方針を打ち出していた。



 他のチームと同様、今年度の日本代表に選出された島村、古賀、山田は大会には出場しない。リーグのセミファイナルで負傷したネリマンもコンディション不良で欠いていた。しかし、残った選手たちにとっては自らをアピールするチャンスでもあった。古谷は静かに闘志を燃やしていた。
 「リーグでも個人で戦っていたわけではありませんが、ネリマン選手や古賀選手のような得点力の高い選手、苦しい場面で切ってくれる選手がいないのは事実。誰かに任せるのではなく、自分たちもそういう存在になっていかないといけないと思っています」



 V Cup初戦のKUROBEアクアフェアリーズ戦では、フレッシュな顔ぶれがスタメンに名を連ねた。セッターには公式戦初出場となるルーキーの安田が入り、同じく1年目の野嶋もセンターとして初スタメン。レフトにはV・ファイナルステージで活躍した廣瀬と、 12月5日のリーグ戦以来のスタメンとなる古谷が起用された。そうしたメンバーをキャプテンの山内やセンターの上野、リベロの小島といった経験豊富な選手が支える布陣だ。



 廣瀬が「オフェンスでしっかり攻めていくのと、サーブで崩してブロックディフェンスで止めるというのが、私たちNECのバレー。リーグ戦のときとはメンバーが変わりましたが、やることは変わりません」と語っていたように、目指す戦い方はこれまでの流れを踏襲していた。ただ、金子監督が「緊張もあったと思うし、硬くなってしまった」と語り、廣瀬が「バタバタする場面があった。オフェンスが強みのメンバーが多かったので、1本目の精度が良くなかった」と反省したのは、とくに第1セットのことだろう。序盤からセット半ばにかけては相手に先行され、競り合いとなった終盤も抜け出すまでには至らなかった。終盤に3本のスパイクミスが出て、23-25で最初のセットを落としてしまう。



 それでも第2セットに入ると、レッドロケッツに勢いが出てきた。チームで、あるいは各選手が意識的に立て直したことが奏功したのだった。まずサーブが走り、序盤に古谷が豪快なジャンプサーブからサービスエース。金子監督は「サーブでブレイクを取れるシーンが増えて、気持ち的にも余裕が出てきた」と分析したが、なかでも光ったのがVリーグでサーブ賞を受賞した山内だった。3本のサービスエースを含め、この日放ったサーブは両チーム合わせても断トツの29本。この数字は、山内のサーブ時にそれだけレッドロケッツのブレイクや連続得点が多かったことを示している。



 第1セットの緊張から解放された安田は、「バックアタックを含めた4枚攻撃は頭の中にありましたが、1セット目はそれができずにレフト頼みになってしまった。2セット目から序盤にミドルを使って、そこからバックアタックも入れることができました」と振り返り、アタッカー陣も「(スパイク時の)前後の揺さぶりと、ここ1点欲しいという場面では思い切り上から打つこと」(廣瀬)、「バックアタックをもっと増やすこと」(古谷)などをそれぞれ意識したという。

 上野や野嶋のミドル攻撃が増えると、サイドアタッカーに対する相手のマークが甘くなる。自分たちがしっかり攻めれば、逆に相手は十分な形で攻撃しにくくなり、ブロックや小島を中心としたレシーブが輝き出す。様々な要素が好循環で回り、レッドロケッツは第2セットを25-12、第3セットを25-17と、大差でのセット奪取に成功した。
 第4セットは大量リードこそ作れなかったが、上野の速攻や山内のフェイント、古谷のバックアタック、廣瀬の強打と、多彩な攻撃で得点を重ねていく。終盤には山内がサーブで作ったチャンスを野嶋がダイレクトで叩き、途中交代で入った吉田も思い切りよくスパイクを決めた。マッチポイントでは安田がサービスエースで締めくくり、25-23。金子監督は初戦を勝利で飾った選手たちを讃えた。
 「いろいろな選手がいろいろな可能性を出してくれた一戦でした。たとえば野嶋は、プレー以外にも声という部分でチームを鼓舞し、引っ張ってくれた。今やれることは出せた試合だったので、この精度を上げていきたいと思います」



 翌28日の日立リヴァーレ戦でも、先に2セットを落としながら、第3セット以降に盛り返して逆転勝利。スタメン出場を果たした吉田が27得点と爆発し、塚田や山内、柳田らが途中交代から流れを引き寄せた。こうして開幕2連勝と好スタートを切ったV Cupにおいて、はっきりと見えたものがある。それはレッドロケッツの選手たちが、どんな試合でも、誰がコートに立っても――最後まで諦めることなく、貪欲に勝利を目指すメンタリティを持っている、ということだ。



■Hot Topics 安田美南
 金子監督が「公式戦でどれだけやれるかは未知数でしたが、思い切って使ってみました」と、スタメンセッターに抜擢したのは、高卒ルーキーの安田だった。昨春に岡崎学園高校を卒業したばかりで、チーム最年少の19歳。安田自身が「最初は緊張しました」と苦笑いしたように、試合開始1本目のプレーとなったサーブをいきなりネットに引っ掛けた。その後も、アタッカーへのトスが微妙に合わないケースが何度かあり、新人の多くがそうであるように、安田もやや不安を感じさせる船出となった。
 安田の持ち味は、179cmの長身を生かしたトスワークである。アタッカーの立場から古谷は「高い所でトスを上げてくれるので、とくにネット際では思い切って入っていける」と語り、廣瀬は「ブロックでも高いので、後ろで守っていても上に抜けてこないやりやすさがあります」と感じている。同じセッターでも、澤田や塚田とはまた違ったタイプの司令塔だ。
 KUROBEアクアフェアリーズ戦での安田は、時間の経過とともに落ち着きを取り戻していった。「(澤田と塚田の)先輩ふたりが自分の後ろについてくれて、『今、こうなっているから、こうした方がいいよ』とアドバイスしてくれました」というタイムアウト時やセット間だけでなく、試合中は周りのアタッカーやリベロの小島らが、頻繁に安田に声をかけている場面が見られた。
 そのおかげもあってか、トスに安定感が生まれ、自らも第2セットの中盤に鮮やかなツーアタック。初得点で自信を深めた安田は、結局、この一戦で5本のツーアタックを決め、サービスエースでも2点をもたらしている。
「チームが良い状態のときは自分も良い形でトスワークをしたり、高さを生かせましたが、劣勢のときにバタバタしてしまい、先輩たちに助けられました」
 試合全体を通してそう反省した安田だが、金子監督は「自分の高さを意識してしっかり上げてくれた。まだまだ1年目なので課題は多いですが、期待できる選手だと思います」と高評価。今後、どれほどスケールの大きな選手になっていくのか、注目せずにはいられない。

(取材・文:小野哲史)

▼2/27 KUROBEアクアフェアリーズ戦 試合ハイライトはこちら▼


▼2/28 日立リヴァーレ戦 試合ハイライトはこちら▼

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RESULT

最新の試合結果

V Cup ファイナルラウンド

NEC
レッドロケッツ

NECレッドロケッツ

1

vs

24 - 26
25 - 20
21 - 25
17 - 25
-
3

埼玉上尾メディックス

2021/03/28 16:00

大田区総合体育館

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