NEC Red Rockets

NEC orchestrating a brighter world

NEC SPORTS.NET

 
 

NEWSNECレッドロケッツ ニュース

カテゴリー

月別アーカイブ

2021/03/08

試合レポート

■レッドロケッツ応援記  ~3/6 対東レアローズ サーブを武器にV Cup3連勝を飾り、セミファイナル進出が決定!~

 Vリーグ3位に終わった悔しさを原動力としつつ、チームの底上げをテーマに挑んでいるV Cup。開幕週に2連勝を飾ったレッドロケッツが第3戦で迎えた相手は、この日が大会初戦となる東レアローズだった。Vリーグではレギュラーラウンド21戦全勝という快進撃を見せた、言わずと知れた強豪だ。レッドロケッツは日本代表の島村、古賀、山田とネリマンを欠いていたが、東レも黒後や石川らの日本代表と外国人が不在。戦力的なマイナス分は両チームが同じ程度にも思えたが、金子監督はそうした考え方をきっぱりと否定した。



 「VリーグとV Cupは大会自体が違います。日本代表のメンバーがいないからマイナスということではなく、今からどんどんプラスの要素を出していくことが重要と思っています」
 とはいえ、東レにはVリーグで2連敗を喫しており、とくに第2レグの対戦では2セット先取してから逆転された苦い経験がある。同一シーズンで同じ相手に3度も負けるわけにはいかない。山内が「相手の東レさんは東レさんですし、NECはNEC。メンバーは変わっても、背負っているものは同じ」と語ったように、東レに雪辱したいという思いは強かった。



 今大会の初戦からスタメンを担ってきたセッターの安田やミドルブロッカーの野嶋というルーキー2人に加え、この一戦では、内定選手の藤井がスターティングリベロを任された。藤井は「(先週)火曜日から練習でAチームに入らせてもらっていたので、自分にもチャンスがあると思って準備してきました」と話し、松蔭大時代の2年先輩でもある古谷がともにスターターだったことで「安心感を持てました」と振り返る。



 セッターの安田は序盤からミドルを積極的に使い、古谷はバックアタックと見せかけて絶妙なフェイントで連続ポイントを挙げた。11-10からは上野が速攻を決めた後、自らの2本のサービスエースと山内のブロックで相手を引き離した。セットポイントでは、守備固めで起用された佐藤の好守から上野の速攻で白熱のラリーを制し、25-15でレッドロケッツが危なげなく最初のセットを先取する。



 その勢いは第2セットも続いた。6-6から柳田の強打や上野のブロックで一挙に6連続得点。藤井が2度のファインレシーブでつないだボールを柳田は1枚ブロックで仕留めた。25-17でこのセットもきっちり取ったレッドロケッツだが、金子監督の「良い所でサービスエースが出ていた」という言葉通り、この日も攻めのサーブが大きな武器となった。第2セットまでに野嶋、上野、安田が1本ずつエースを奪い、Vリーグでサーブ賞の山内は3本のエース。チームとして徹底していた攻撃的なサーブは、何度も相手の守備を混乱させた。



 「最近はサーブでミスするイメージがほとんどなく、どうやって相手を崩すかを常に考えています。相手が2つ以上の選択肢を持たないといけないようなサーブを心がけています」(山内)
 しかし、百戦錬磨の東レも簡単には引き下がらない。「第2セットまでのようにサービスエースが決まらなくなってきた」(金子監督)ことに加え、相手がサーブの狙い所を変えてきたため、第3セットは序盤に2-6と劣勢を強いられる。それでも古谷に代わって入った吉田は「チームの流れは決して悪くなかった」と、最初のプレーで完璧なサーブレシーブとスパイクを決め、その直後にはサービスエース。相手に傾きかけていた形勢をすぐさま引き戻した。一進一退の展開となった中盤には、藤井が左腕をいっぱいに伸ばしてつなぎ、野嶋が鮮やかにブロック。その野嶋は自身のサーブ時には好レシーブを披露し、柳田のスパイクをお膳立てしている。ただ、柳田が「攻撃が単調になってしまった」と反省したように、22-21からなかなかサイドアウトを取れず、4連続失点でこのセットを失った。



 5セットマッチでは、2セット先取した側は1セットを返された後の第4セットが極めて重要になる。そのセットも落とせば、相手は俄然勢いづき、精神的に追い込まれた状態でファイナルセットに入らなければならなくなるからだ。Vリーグの東レ戦で逆転負けを喫したり、V Cup第2戦の日立リヴァーレ戦で逆転勝利を経験しているレッドロケッツの選手たちは、そのことを十分すぎるほどに理解していた。
 柳田の先制点で始まった第4セットは、山内の強打や吉田のフェイントで一気に走った。安田はネット上の押し合いで負けず、サービスエースも決めて14-5。セカンドテクニカルタイムアウト直後には吉田もスパイクで続き、点差を10点に広げた。その後、じわじわと追い上げられ、2点差まで迫られたあたりは苦しんだが、最後は吉田が決め切り、25-22で何とか逃げ切ったレッドロケッツが勝利を収めた。



 金子監督は「東レさんが初戦だったのに対して、ウチが先に2試合をやっていた分、集中してできたと思います」と総括するにとどまったが、リベロを無難にこなした藤井については、「リーダーシップを発揮できる選手ですが、公式戦で使ったことがなかったので、チームにどんなことを落とし込んでくれるのか見てみたかった。内定選手にもかかわらず、しっかり仕事をしてくれました」と高い評価を与えた。チーム全体としても、先発のアタッカー5人全員が二ケタ得点をマークするなど、理想形に近い戦いをできたと言っていいだろう。
 V Cupで3連勝としたレッドロケッツは、21日に対戦予定だったPFUブルーキャッツが緊急事態宣言発令地域での試合出場を見合わせたため、不戦勝扱いでポイント3をさらに上乗せすることになる。これで予選ラウンド2位以上とセミファイナル進出が確定した。新型コロナウイルス感染症がまだまだ予断を許さない日々や、東日本大震災からまもなく10年という月日の流れの中で、選手たちはバレーボールをできることの感謝を改めて感じながら、一歩ずつの歩みを止めない。



■Hot Topics 柳田光綺
 今大会初というだけでなく、Vリーグも含めて今季初のスタメン出場。Vリーグではベンチ外に外れることもあった。選手である以上、コートに立ちたい、立てないのは悔しいと思うのは当然だろう。しかし、柳田はそんな素振りを少しも見せず、常にチームのためにできることを尽くした。その責任感の強さから2017/18、17/18シーズンとキャプテンを務めただけに、まず何よりもチームのことを考えられるメンタリティを持っている。
 久しぶりのスターターを任された東レアローズ戦は、「高い気持ちでコートに入れましたが、身体はちょっと硬かった」と柳田は振り返る。序盤からアクセル全開に見えたが、自身は「いろいろな角度、周りから声掛けをしてもらって、徐々に柔軟にプレーに生かせた」という。アタッカーとして上背に恵まれているわけではない。しかし、高い跳躍力を生かした思い切りの良いスパイクやバックアタックは健在だった。
「今回の役割は、オフェンスでポイントを取ること。崩れていても自分に上げてくれれば、みんなが安心できる存在でありたい」と、果敢に攻撃陣を引っ張った。アタック本数は、2番目に多かった山内の2倍近い50本を放ち、チーム最多の18得点。そのうちバックアタックで3点を奪うなど、おおいに存在感を発揮したが、柳田は「3セット目は、20点以降に自分がフロントでハイセットを打つ場面が多かったのですが、そこでコースが単調になるというか、相手のやりやすい所に打ってしまった」と、新たに見えた課題を口にする。
 ただ、「セッターの安田が頑張ってくれて、ツーアタックや攻めのコンビですごくオフェンスが生きていた。若手が頑張ってくれている分、自分もサボれない」と後輩たちの奮闘に刺激をもらいつつ、コートで真剣勝負を繰り広げることができた喜びは大きかったに違いない。柳田は「3セット目ぐらいから息も上がるようになり、1試合を戦うってやっぱり大変だなと久々に感じました」と、充実感を漲らせながら笑顔を浮かべた。

(取材・文:小野哲史)
▼3/6 東レアローズ戦ハイライトはこちらから▼

NEWS一覧

RESULT

最新の試合結果

V Cup ファイナルラウンド

NEC
レッドロケッツ

NECレッドロケッツ

1

vs

24 - 26
25 - 20
21 - 25
17 - 25
-
3

埼玉上尾メディックス

2021/03/28 16:00

大田区総合体育館

試合詳細